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囲碁好き店主です。

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勉強とその仕上げ(林有太郎)

「囲碁」誌 巻頭言からの、アマチュアの強くなるヒントを久しぶりに更新します。花粉症が発症したこと、3月から勤めを始めて時間がなくなったこと。
それに加えて、ネット碁は根性で打っていることもあり、ブログ更新はサボってしまいました。

林有太郎九段は、19世紀の人です。1900年生まれ。正座の姿が実に絵になる人だと、中山典之さんの随筆で読んだことがあります。

こちらに、木谷實九段との対局をリンクしましたが、格調高い出だしから、一転、右上の大変なコウ争いの面白い碁を見つけました。


勉強とその仕上げ


碁の本や雑誌など、むかしとは比較にならないほどたくさん出版されています。
また、囲碁欄のない新聞もありません。
そうしたものに、できるだけ数多く目を通されたらいかがでしょうか。
中には見てもわからないから何にもならない、といわれるかたもあるようですが、よくわからなくとも数多く見ているうち、しだいに形に明るくなってくるものなのです。

また、専門棋士の稽古を受けるのもよく、強い人の対局を見るのも一つの方法です。
なにしろいろいろと数多くやっているうちに、少しずつ上達していくのです。

そして、その仕上げとして、自分よりすこし強いくらいの人と身の入った碁を打つことです。
そこで通用するなら、勉強の方向が間違っていなかったと知ることができるでしょう。

林有太郎



林有太郎先生の本⇒○◎●

残念ながら、著書は一冊みつかっただけ、それもコレクターズアイテムのようですね。
ここで述べられた、勉強の方向を自分でチェックして、間違っていないことを確信するというのは、自学自習の基本だと思います。
私は受験生の指導を頼まれることがあると、林有太郎先生とほぼ同じことを言っています。囲碁も受験も、勉強したり軌道修正するのは自分しかいませんね。

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[ 2009/03/05 13:43 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(0)

仲間とともに(大竹英雄)

朝から降っている霧のような雨が、先ほど雪に変わりました。
首都圏近郊の関東では珍しい急な冷え込みです。
春はすぐそこなのですが、間違えて咲いた桜を昨日見かけました。

今日お届けするのは、日本棋院理事長に就任された大竹英雄九段のアドバイスです。

[ 2009/02/27 12:33 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(0)

教えることも(小林禮子)

こんにちは、八歩です。
今日は、「囲碁」誌 巻頭言からの、小林禮子さんの言葉をお届けします。

木谷實九段の娘、そして、大勢の内弟子たちのお姉さん役として、母美春さんの背中を見て育った禮子先生。

碁を打つように運命付けられ、劇的な結婚、子育て、普及活動。
女流としては大活躍のうえ、棋士の妻としては、父が果たせなかった本因坊に夫、娘婿がなりました。

今の碁界を、木谷九段が、あるいは美春夫人が、あるいは禮子さんがみたら、喜ぶのか悲しむのか・・・・・わかりませんが、囲碁人口が世界にこれだけ増えたことを喜ばれると同時に、日本の地盤沈下に驚かれるんだろうなと思います。

教えることも


碁は勝負を争うためにだけ打つものではありません。
プロ、アマを問わず、勝負にこだわり過ぎては、碁の美しさ、すばらしさをこわしてしまうのです。

ことにアマチュアのかたにとっては、碁の勝敗や強弱よりも、心を豊かにし、多くの人々と知り合い親しくなることの方がたいせつではないでしょうか。
そうした碁の友の輪を広げることに、わたくしはいま、わたくしなりに取り組んでいます。

その一つとして準備しているのが、13路盤の普及です。
碁を覚え始めた人にとって、19路の盤は広過ぎます。
また、お昼休みの一局ともなれば、19路盤では時間がたりません。
たまたま依頼された入門書にも13路盤を付録にしましたし、「碁友(ごとも)」と名前を付けた13路盤も近く発売されるはずです。

できることならみなさんも、そうしたものを利用して多くの人たちに碁を教えてあげていただきたいと思います。
碁をほんとうに好きになり、碁の友の輪を広げ、みんなをつよくさせたいとつとめるなかで、かえって自分自身の碁を見詰め、上達へのてがかりをつかむ機会がえられるのではないでしょうか。
小林禮子



小林禮子先生の本⇒◎●○

さがしてみたけれど、これしか見つかりませんでした。
囲碁普及に情熱を燃やし、小林光一さんを影から支え、これから13路盤の普及に取り掛かる、というときだっただけに、その早すぎる死が惜しまれてなりません。

「木谷道場と70人の子供たち」は、禮子さんのお母さん、美春さんがかいたもので、これを読むと、昭和の囲碁史がいっそう鮮明にみえてくるように思います。
碁は打たないお母様方にも好評でしたが、碁を打つ子育て中の女性にぜひ呼んでいただきたいと思います。とはいっても、版元品切れですが、図書館にはおそらくあると思います。

夫、小林光一さんと禮子さんの深い絆にも感動します。





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[ 2009/02/23 16:49 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(0)

ちょっとした注意(曲励起)

陽気が春めいてきましたが、花粉症の私には、少々つらい季節です。
昨晩は、ネット碁の最中にくしゃみが出て、それと一緒にクリックしてしまいました。
考えがまとまってからマウスを持つようにしないといけないですね。

今日は、「囲碁」誌 巻頭言からの、曲励起九段の言葉をお届けします。

[ 2009/02/21 11:16 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(2)

目標をつくる(林海峰)

こんにちは、八歩です。
今日は、「囲碁」誌 巻頭言からの、林海峰九段の言葉をお届けします。

昭和40年代は、林さんを中心に碁界が動いていたといっても過言ではありません。鬼のように強いといわれた坂田九段を、何度も何度も、半目勝負で破り、そして、タイトルを次々に奪っていったのです。

[ 2009/02/19 11:35 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(0)

積み重ね(大窪一玄)

「囲碁」誌 巻頭言からの、大窪一玄九段の言葉をお届けします。

昭和30年代~40年代にかけて活躍した棋士で、白江治彦八段の師匠といえば、もう年齢の想像がつきますね。本年80歳になります。

この巻頭言を書かれたときには、すでに第一線には登場していませんが、「囲碁」誌上で、トップアマと二子局をたくさんうったり、創作詰碁の問題を出したりということで、アマには非常に親しまれた先生です。
[ 2009/02/15 17:11 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(0)

気を腐らせずに(趙治勲)

「囲碁」誌 巻頭言からの、趙治勲先生の若かりし頃の言葉をお届けします。
この頃、まだ、19歳の青年です。

趙さんに関しては、もう、説明も何も無用ですね、早速お読みください。
[ 2009/02/14 12:32 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(0)

真剣さの問題(藤沢秀行)

「囲碁」誌 巻頭言からの、アマチュアの強くなるヒントの八人目。
お待たせしました! といいたくなる、藤沢秀行先生です。

大きなタイトル戦を作り出すために、新聞社と渡り合い、その大棋戦の初タイトルを取っちゃうとてつもない人です。
棋聖という大型タイトル戦ができたとき、すでに盛りを過ぎている、あるいは酒を飲みすぎ、飲まれすぎていると思われていた藤沢九段は、アル中治療をしながら、断酒、碁の勉強、体力アップを行っていたと自著に書いています。

そうでしょうね。
棋聖をとった後、それから5期連続して防衛したときも、インタビュー時点では、酔っ払いを通り越して、べろんべろんでしたから。

私は、藤沢先生の碁がとても好きで、特に棋聖戦の碁は何度も碁盤に並べました。
相手は、加藤九段、石田九段、大竹九段・・・・・錚々たる相手に対し、自由自在に打っています。

[ 2009/02/12 23:19 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(2)

失敗を恐れず(加藤正夫)

「囲碁」誌 巻頭言からの、アマチュアの強くなるヒントの七人目は加藤正夫九段です。
昭和50年前半は剣正という、凛とした本因坊の号を名乗る青年棋士、加藤正夫九段を中心に碁界は回っておりました。

インタビューでは、軽くどもるクセがあり、非常にシャイなかただということが伝わってきまして、女性のファン(ただし碁は興味がない)が多かった方です。

それでいて、過去にいたどのような棋士とも異なる強烈な個性がありました。

アマチュアならば相手の大石を取りに行って、実際に取れたりしますが、プロ同士ではありえないような大石を殺してしまうことがたびたびあり、「殺し屋」というニックネームが付いたのです。

[ 2009/02/08 21:26 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(0)

恐れは禁物(篠原正美)

 
「囲碁」誌 巻頭言からの、アマチュアの強くなるヒントの六人目は篠原正美九段です。

日本棋院の昇段制度をつくるのに貢献したとか、1984年に80歳で引退とありますから、明治生まれの古武士であろうと想像します。

全然知らないので、いつもの駄弁が出てきません。
検索してみたら、同名の漫画家さんの作品がたくさん出てきました。

なんか、聞き覚えがある名前です。

[ 2009/02/07 14:12 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(0)
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Author:happobooks
世界に広がっている人気ゲームの囲碁なのに、なぜか日本では囲碁人口減少中。それを憂える、ぼやきオヤジの囲碁ブログです。

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