ホーム > スポンサー広告 > 自分のものに(梶原武雄)ホーム > →棋士のことば > 自分のものに(梶原武雄)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

自分のものに(梶原武雄)

「囲碁」誌 巻頭言からの、アマチュアの強くなるヒントの四人目は梶原武雄九段です。

石田、加藤、武宮の若手の台頭、そして、小林、趙の躍進。その後も続々とつづく木谷一門の若手は皆、梶原先生に容赦なく鍛えられたといいます。囲碁の新時代を作り出した木谷實先生が倒れたあと、才能ある弟子たちの指導を梶原九段に頼んだのです。
タイトルとは無縁でしたが、その薫陶を受けた若手たちがタイトルを席巻したことからも、囲碁界に果たした役割は偉大です。

梶原先生の教えは、プロだから、アマチュアだから、ということは度外視して、最善手を捜すというところからはじまります。
そのため、テレビ碁の解説でも、適当にお茶を濁すことがなく、アシスタントのプロが変なコメントをすると、「そりゃぁ、筋ワルだな」と断じ、若手プロを叱ったり、「ここは、こう打つもんだ」、と時の名人の布石の一手をアマにも分かりやすく説明の上切ってすてて、「依田君もまだまだ強くなる余地がある」なんていうのは、おもしろかったですね。
受けをねらって言ってるんじゃないということと、ほとんどのタイトル者を鍛えてきたという実績が相まって、たまらなく面白い解説でした。

よく、想定図では、「こうなれば、もう、オワ」と口にしていたけれど、実戦の解説では、棋士が打っている進行その物に「オワ」というのを聞いたことがありません。
考え方としてのオワと、実戦のオワリ、の違いに一番苦しめられたのもほかならぬ梶原先生ではなかろうかと思うのです。

オワ先生、などと晩年言われるような雰囲気からつたわるような好々爺ではなかったと思います。

昭和50年頃に出版された全五巻の梶原の碁シリーズは、中山典之六段がライターを努め、梶原師がこのシリーズのために縷々考えたものをまとめた、棋書中の名著と思います。

第五巻の、梶原流置碁必勝法では星目を置いた時の最善最強の応手は何か、ということから考え始め、いくら難解になろうとひるまずに、星目必勝法を考えています。他のプロが、「こういう変化になると、上手ペースです」とお茶を濁しているところを解剖して、最強の手段で白を粉砕する必勝法が書かれていました。

自分のものに


なにごとも初めのうちは、学んでそれを反復演習することがたいせつです。
それをくりかえしているうちに、しだいに碁のあり方というものがわかってくるでしょう。
しかし、あるていどに達したら、自分の考え方を確立するように努めなければなりません。

たとえば、新聞や雑誌の碁を並べるにしても、何度もくりかえして、自分なりに理解できるまでならべてほしいのです。
また、先生におそわるときも同じで、教えられたことをそのままうのみにせず、いったん自分のことばに翻訳し、自分の呑み込みやすい形で理解しなければ消化不良を起こしかねません。

「定石を知りて忘れよ」という碁の格言もありますが、なにごとも基本を学んでのち、自分のやり方を発見しなければ本当の進歩に結びつかないのです。
無限の変化を秘めている碁を、単なる型だけで割り切ろうとしても不可能でしょう。
そこには「真実」のいってがあるはずとしても、人間には発見することがむずかしい。
とすれば「自分のやりかた」を中心に、真実に近づくべく努力するより方法がないのではないでしょうか。

借り物でない碁を打つようにすれば、碁の楽しさもいちだんと増すにちがいありません。

梶原武雄



梶原武雄九段の本⇒○●◎






長文をお読みいただきお疲れ様でした。
応援のポチをしていただけるとうれしいです。

人気ブログランキングへ

 







楽天ブックス http://books.rakuten.co.jp/afa8/
あなたの欲しい本を探そう!










スポンサーサイト
[ 2009/02/05 10:20 ] →棋士のことば | TB(0) | CM(2)
なるほど、本や上手の方の真似だけでは、成長できないと言うことですね。
[ 2009/02/05 12:36 ] [ 編集 ]
> なるほど、本や上手の方の真似だけでは、成長できないと言うことですね。
ですね。そうおもいます。ホント・・・・
[ 2009/02/06 09:36 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

happobooks

Author:happobooks
世界に広がっている人気ゲームの囲碁なのに、なぜか日本では囲碁人口減少中。それを憂える、ぼやきオヤジの囲碁ブログです。

検索フォーム
FC2カウンター


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。